BLSプロバイダーコース、HeartcodeBLSコース
はじめに
BLSプロバイダーコース、HeartcodeBLSコースは、心肺蘇生 (CPR) や基本的な救命処置のスキルを習得し、緊急時に命を救うための訓練プログラムです。Basic Life Support(BLS:一次救命処置)とは、一次ケアを提供し、専門的な医療援助が到着するまでの間、生命を維持するための手法を指します。このコースは、医療従事者だけでなく、一般の人々にも開かれており、社会的な責任として命を救う技術を学ぶことができます。
コースの内容
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CPR:
成人、小児、乳児のためのCPRを実践的に学びます。胸骨圧迫と人工呼吸の正しい方法を習得し、AED(自動体外式除細動器)の使用方法を学びます。
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気道確保:
窒息の原因となる異物の除去や、気道を確保するための手技を学びます。
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致死的な緊急事態への対応:
心臓発作、脳卒中、溺水、アナフィラキシーについての対応方法について学びます。
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チームダイナミクス:
効果的なコミュニケーションとチームワークを活用して、緊急時のケアを効率的に行う方法を学びます。
コース形式
HeartcodeBLSコース
HeartcodeBLSコースは、オンライン学習の要素を含むハイブリッド型のコースです。まずは自宅で学習できるオンライン講習を受講し、次に教室で実技練習と実技試験が行われます。実技練習では、マネキンを使用してCPRを行ったり、シミュレーションを通じて緊急状況に対応する方法を学びます。
BLSプロバイダーコース
BLSプロバイダーコースは、クラスルームでの講義、ビデオ学習と実技練習の組み合わせで行われる、従来からのクラスルーム形式の講習会です。実技練習では、マネキンを使用してCPRを行ったり、シミュレーションを通じて緊急状況に対応する方法を学びます。
どちらのコースも修了時に発行される修了証(eCard、プロバイダーカード)は同じものです。
使用する教材
紙の教材も電子書籍もどちらでも受講していただけます。
Heartcode BLSについては、オンライン講習を購入するとオンラインで教材を読むことができるので、別途教材を購入する必要はありません。
成人用ポケットマスク
ポケットマスクの事前購入は、主催団体によって対応が異なります。事前購入が必要となる、コースで貸出を行うので不要、など必ず受講する団体のホームページや案内を確認してください。
対象者
BLSプロバイダーコースは、医療従事者、消防士、警察官、ライフガード、教師、企業の緊急対応チームなど、幅広い分野で働く人々を対象としています。また、一般市民も参加でき、家族や友人、そしてコミュニティを守るために必要なスキルを習得することができます。
認定
コースを終了すると、参加者は評価テストを受け、成功した場合はBLSプロバイダーカード(eCard、修了証)が発行されます。
eCardはAtlasというシステムで管理されており、PDFファイルでのダウンロードやオンラインでの閲覧、提示ができるようになっています。
プロバイダーカードの有効期限は2年間になっていますが、日本国内においては資格として何か制限されるものではありません。学んだスキルを維持するためにも2年に1度の受講を推奨いたします。